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過去のブログ紹介 扁額(へんがく)の修復 1

過去のブログ紹介 扁額(へんがく)の修復 1

過去のブログ紹介、今回は扁額(へんがく)の修復についてです。 この作品は絹地に絵が描かれています。個人の方が所蔵して います作品で、長い年月お家の鴨居に飾ってありました。 白い衣を着た女が砧打ちをしている姿です。この作品は絹地に墨、 胡粉、百緑、茶色、赤色の絵具で描かれています。右下に署名と 朱印があります。額の縁(へり)は紙に砂子が蒔いてあります。 縁木(ふち)は木地に黒塗装されています。 絵の様子から能...

過去のブログ紹介 襖(ふすま)の修復 5

過去のブログ紹介 襖(ふすま)の修復 5

過去のブログ紹介、前回に続き襖(ふすま)の修復5(仕上げ) についてのご紹介です。 前回は骨の下張りについてお話し致しました。 まず本紙に2層目の裏打ちである増し裏打ちを行います。 増し裏をした本紙は※仮張り(かりばり)に張り込んでフラットな状態で乾燥させます。 乾燥後、本紙を仮張りから剥がします。 ※仮張り=骨に数層の紙を貼り、表面に柿渋を塗って、耐水性を持たせたパネル。  裏打ちした本紙をフラットに乾燥させるた...

過去のブログ紹介 襖(ふすま)の修復 4

過去のブログ紹介 襖(ふすま)の修復 4

過去のブログ紹介、前回に続き襖(ふすま)の修復4(骨の下張り作業) についてのご紹介です。 前回は本紙の洗浄についてお話し致しました。 襖は骨に紙を何層も貼って作られます。その上に本紙を貼り込んで完成します。襖の修復2で解体のお話をしましたが、その時の図をもう一度張っておきます。これが襖全体の構造です。 今回は骨の状態が良かったので、再使用することにしました。旧下張りを剥がした後、作業を進めていきます。まず最初に...