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過去のブログ紹介 修復に使う糊のお話し ~打ち刷毛を使って~

過去のブログ紹介 修復に使う糊のお話し ~打ち刷毛を使って~

今回は、修復に使う糊のお話しです。

接着剤は、接着力が強くて剥がれない方が良いというイメージはありませんか?
ところが修復に使う接着剤は、剥がせることが重要なんです。

修復をする作品は、長い年月を経てたり、損傷があったりと脆弱化している状態です。
強力な接着剤で貼った紙を剥がそうとすると、作品が剥がす力に耐えられなくて、
もっとボロボロになる危険性があります。
将来の修復や、作品に損傷が生じた場合に、作品に負担が掛からないように
接着剤が除去できることが大切です。

そのためには、どのような接着剤を使うのか?

日本画や書の表装や修復に使う接着剤は、昔から「生麩糊(正麩糊)しょうふのり」です。
日本画や書の補強や、掛け軸や額などの表装を仕立てるために、裏面に紙を貼ります。
そのことを「裏打ち」といいます。その裏打ちに使う接着剤が生麩糊です。

原料は小麦粉澱粉です。使う度に小麦粉澱粉を煮て、生麩糊を作ります。
裏打ちは、表装の形や素材、工程によって、紙の種類や厚さ、接着剤の濃さなどを変えて行います。


詳細はブログをご覧ください。

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