「美術品/日本画」修復・保存

お知らせ
2024/05/15

過去のブログ紹介 襖(ふすま)の修復 1

過去のブログ紹介 襖(ふすま)の修復 1
過去のブログ紹介、今回は襖(ふすま)の修復についてです。

個人蔵の襖の修復を依頼されました。
その方のご厚意により、修復行程を載せることができるようになり、
今後何回かに渡り工程をご紹介していきます。

一般に襖は唐紙などが貼られていますが、
このお宅の襖には絵が描かれています。
いわゆる「襖絵」です。
唐紙の場合は新たに紙を貼り替えればいいのですが、
今回は絵の修復がメインになります。
依頼されたのは襖8面。小襖4面です。一度にはとても無理なので、
まず襖4面、小襖2面をお預かりしました。
襖というものは必ず両面があります。
次回お預かりする襖4面と小襖4面は、
裏面が唐紙等ですのでまだいいのですが、
今回お預かりした襖は両面とも絵が描かれています。
4面と言っても8枚の絵の修復になります。
幅約90cm、縦約180cmですから修復するスペース確保も大変です。

まず最初に行う作業は、作品の状態調査です。
調査によって現状を確認し、修復方針を決定します。
ここで必要なことは、寸法、本紙の状態、傷や破れの確認、
今回は襖なので下張りの状態、骨や縁の状態なども調査します。
今回は骨と縁を再使用することにしました。
調査の前に写真撮影です。この写真をプリントアウトして、
傷の状態などを書き込みます。
また、損傷部分をアップで撮っておきます。

続きはブログをご覧ください。

伝世舎blog日日是好日
2024/04/17

過去のブログ紹介 修復に使う道具のお話し 羅紗(ラシャ)バサミの研ぎ

過去のブログ紹介 修復に使う道具のお話し 羅紗(ラシャ)バサミの研ぎ
今回は、修復に使う道具のお話しで羅紗バサミの研ぎについてです。

羅紗バサミ(裁ちバサミ)は洋服の仕立屋さんが使う布を切るために使うものです。
伝世舎では主に表具裂を切るのに使っています。
このハサミ、本来は布用、紙用と分けて使うべきもので、併用すると切れ味が落ちてきます。
伝世舎で使っているハサミは、50年以上に渡って使い続けてきたものですが、表具用として使用してきた物ではありません。
親が仕立屋だった頃使用していたハサミです。日本橋の木屋で購入したとのこと。
職人は道具を大切にしますが、仕立屋の場合はとくにハサミにこだわります。
親も研ぎ師をわざわざ呼んで研いでもらい、切れ味をチェックしながら何度も研ぐ作業を繰り返していました。
納得しなければ終わらないほどこだわります。
「仕立屋と理・美容師のハサミの研ぎは割に合わない」とは研ぎ師さんの言葉です。

詳細はブログをどうぞ。

伝世舎blog日日是好日
2024/03/26

ブログに「寒糊煮と過去の糊の調査を行いました。」を掲載しました。

ブログに「寒糊煮と過去の糊の調査を行いました。」を掲載しました。
2016年3月に、寒糊煮のことをブログにアップしたことがあります。
今回は糊の種類や保存方法に、新たなやり方をしていますので、もう一度寒糊煮を紹介したいと思いアップしました。
糊の種類と保存方法の違いとは。ただ保管するだけではなく、調査、保存のための作業、記録についてもお話しします。

詳しくはブログをご覧ください。

伝世舎blog日日是好日