「美術品/日本画」修復・保存

損傷や劣化の具合によっては、部分的な処置のみでも、十分に鑑賞することができます。部分的な修復からでもお問い合わせください。

料金は傷み具合や使う材料で変わってきますのでまずは、調査をご相談ください。

高温多湿と低温乾燥を繰り返す日本においては、剥落やひび割れ、カビや害虫といった劣化を緩めるために適切な保存が必要です。

作品を良好な状態で保存して伝えていく。
私どもはこのことこそが重要だと考えております。
修復とは保存を考えるうえでの一つの方法でしかありません。
次代に遺す修復とは、次代の修復技術者へと作品を送り届けることでもあります。作品の修復・保存においては、伝統的な修復方法の基本方針である“次の処置時に除去できる可逆性のある材料の使用”にこだわりつつ、技術においても常に検証をし、伝統技術と共に、時代にあわせた新たな技術も柔軟に受け入れ生かしていくことを意識しています。

お知らせ

オリジナルの尊重

オリジナルの尊重とは、作品の制作当初の姿、伝わってきた時間の重みを大切にすることです。
そのため、絵の中ですでに失われた部分に描き加えること、色褪せた部分に絵の具を塗ることは、作品のオリジナルを壊すことになりますので、してはいけないことと心得ております。

修復材料の選定

長い時間を経て受け継がれてきた作品は、修復や仕立て直しが繰り返されたことで、現在まで伝わってきました。 その作品を未来に伝えて行くためには、次の修復が作品のダメージを与えずに行えることが重要になります。 それは使用した材料が、楽(もしくは簡単に)に取り除けること、作品に悪影響を及ぼさないことが条件となります。 作品に優しく、信頼性のおける材料を選ぶことを心がけています。