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過去のブログ紹介 「裏」のお話し

過去のブログ紹介 「裏」のお話し

今回は、掛軸とパネル装の「裏」についてのお話です。 東洋の絵画や書は、紙や絹などの脆弱な素材に描かれています。 そのような作品を飾ったり保管したりするために、 補強と表装をします。 裏に紙を貼りつけて補強することを「裏打ち」といいます。 ① まずは掛軸の裏側のお話しです。 掛軸は、本紙(紙や絹地に描かれた絵や書)の回りに表装裂(ひょうそうきれ)、上下に杉材の棒(八双と軸棒)を付けた形のものです。飾る時に広げて...

過去のブログ紹介「掛軸「福神」の修復事例」

過去のブログ紹介「掛軸「福神」の修復事例」

今回は、掛軸装「福神」の修復を依頼についてです。 作品は昭和の掛軸で紙本印刷です。 唐摺りの紙表具で仕立てられ、裏面に墨、マジックインク、水彩ペンで署名が書かれています。 この掛軸は講のときに掛けられ、ずっと大切にされてきたようです。 作品の状態ですが、掛軸全体が経年の塵埃により汚れていました。 さらに、きつい横折れや皺が多数あり、本紙には亀裂が生じていました。 掛軸の下方には大きな破れがあり、裏からセロハン...