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過去のブログ紹介 襖(ふすま)の修復 1

過去のブログ紹介 襖(ふすま)の修復 1

過去のブログ紹介、今回は襖(ふすま)の修復についてです。

個人蔵の襖の修復を依頼されました。
その方のご厚意により、修復行程を載せることができるようになり、
今後何回かに渡り工程をご紹介していきます。

一般に襖は唐紙などが貼られていますが、
このお宅の襖には絵が描かれています。
いわゆる「襖絵」です。
唐紙の場合は新たに紙を貼り替えればいいのですが、
今回は絵の修復がメインになります。
依頼されたのは襖8面。小襖4面です。一度にはとても無理なので、
まず襖4面、小襖2面をお預かりしました。
襖というものは必ず両面があります。
次回お預かりする襖4面と小襖4面は、
裏面が唐紙等ですのでまだいいのですが、
今回お預かりした襖は両面とも絵が描かれています。
4面と言っても8枚の絵の修復になります。
幅約90cm、縦約180cmですから修復するスペース確保も大変です。

まず最初に行う作業は、作品の状態調査です。
調査によって現状を確認し、修復方針を決定します。
ここで必要なことは、寸法、本紙の状態、傷や破れの確認、
今回は襖なので下張りの状態、骨や縁の状態なども調査します。
今回は骨と縁を再使用することにしました。
調査の前に写真撮影です。この写真をプリントアウトして、
傷の状態などを書き込みます。
また、損傷部分をアップで撮っておきます。

続きはブログをご覧ください。

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